日本の錦鯉が世界中で人気です。
その逆もありで、昔から日本人の熱帯魚マニアを魅了してきた熱帯魚がいます。
ポリプテルスです。
ポリプテレスは見た目が古代魚のかつての姿をそのまま残しています。
約4億年前、古代デボン紀から存在し、その頃の化石も発見されています。
シーラカンスも3億8000万年前頃のデボン紀から生息していたので、
共に生きた化石と言える古代魚です。
ポリプテルスの特徴
ポリプテルスの特徴は長い体、そして沢山の背ビレと立派な鱗です。
「ポリ」は多いという意味が多い、「プテルス」はヒレという意味があり、
ヒレの多い魚ということで、菱形の背びれが10枚前後あります。
またガノイン鱗と呼ばれる菱形の鱗が皮ように硬く体を覆っています。
ポリプテルス目は17種ほど知られていて主にアフリカ産。
大きさは小型種のものは30センチ程で、大型種になると1mになります。
ポリプテルスの人気の理由
日本の熱帯魚マニアを魅了理由は恐竜のような顔をした古代魚だからです。
ポリプテルスは魚ですが、稚魚の頃はウーパールーパーのような
外鰓が付いており、大きくなるにつれて無くなっていきます。
また、空気呼吸も出来る為、陸地でも短時間なら生きられます。
神経質な魚の様ですが、実は熱帯魚の中では飼育が簡単な方で、
大きな水槽(90cm以上)を準備すれば比較的簡単に飼えます。
小型種のポリプテルスで寿命は10年、大型種で10~20生きます。
ですから飼育環境を整えれば犬や猫より長生きします。
日本の熱帯魚マニアに人気
長年に渡りポリプテルスに関心があるのは日本人マニアだけです。
40年前私が学生時代の時にも友人たちは60cm水槽で
小型のポリプテルスを飼育して楽しんでいました。
一方、外国の熱帯魚マニアには人気がありません。
やはり恐竜のような顔をした古代魚が日本人マニアの心を鷲づかみしたのでしょう。
大型魚で飼育しやすく、長寿も人気の理由です。