「日本人として恥ずかしい」この言葉は大学
時代のゼミの先生が言っていた言葉です。
海苔の生活史を解明したのはイギリス人
だったからです。
海苔はタンパク質、食物繊維、ビタミン、
カルシウム、EPA、タウリン、
ベータカロチン、アミノ酸などが豊富に
含まれており。寿司(海苔巻き、軍艦巻)、
おにぎり、磯煎餅、ふりかけ、ラーメンの具
などに使われ日本人の生活に欠かせません。
海苔の生活史は日本人学者も戦前から研究
していましたが、解明されませんでした。
1949年イギリスのキャスリーン・メアリー
・ドリューが海苔の糸状体を発見し
そまで不明だった海苔のライフサイクルが解
明され、人工採苗の実用化へとつながり
安定的な海苔養殖がはじまりました。
海苔はシダ植物と同じように胞子により
繫殖します。
海苔の胞子は夏の間、貝殻の中に潜り込み、
黒い糸のような状態(糸状体)で生長し、
秋口に貝から飛び出し
海中を浮遊します。
ノリの生活史は複雑です。3回も種類の
違う胞子を出します。
海苔→果胞子 → 糸状体 → 殻胞子 → 発芽体 → 単胞子→海苔
春 夏 9月 10月 11月
糸状体は夏にカキなどの貝殻のなか
休眠します。
3回目の単胞子が海苔になります
1963年キャスリーン・メアリー・ドリュー
の功績を顕彰するため海苔養殖業者は寄付
を集め顕彰碑を建てた。
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