アブラツノザメの特徴
今が旬のアブラツノザメは身が締まりおいしい季節。
成熟サイズは全長66~120cm小型のサメです。
アブラツノザメ特徴は長寿でほぼ人間と同じ。
60〜70cmになるのに10年以上、1mになるには40年。
成熟年齢は10~25年で寿命は70~100年以上の長生き。
その他の特徴は卵胎生。グッピーのように赤ちゃんを生む。
妊娠期間は18ヶ月〜22ヶ月と長く、冬に出産。
食用として長持ち
食用サメは尿素が強く、食中毒の原因となるヒスタミン
が出来にくいことから通常の魚に比べ長持ちします。このため、
内陸の貴重な魚食材として重宝されてきました。
現在でも広島の内陸部ではわに、海がないことで
知られる栃木県ではもろと呼ばれます。
アブラツノザメの主な水揚げは北海道、青森県、宮城県。
東北ではネズミザメと比べて脂があり、煮ても硬く
ならないのでアブラザメと呼ばれてます。また
ツノザメの仲間なのでアブラツノザメと呼ばれます
サメとしては美味しい
サメ類のなかではモウカサメ(ネズミザメ)と並び美味なサメ。
中骨がないため子供でも食べやすいサメです。
宮城県のスーパーでは、今はモウカザメに変わり
さくになった状態でパック詰めで店頭に並んでいます。
アブラツノザのサメ肌をむき、むきさめとして販売。
栄養価が高く健康食品
アブラツノザメの身は白身で、鮮度がいいと
少し赤みがかっているのが特徴です。
味は白身ですので、クセがなく、サッパリとした味わいです。
煮つけや照り焼き、フライや唐揚げなどにも使われる。
高い栄養価があることでも知られています。
アブラツノザメの肉は低カロリー高たんぱくで、
かつDHAやビタミンB6、ビタミンB12、鉄分が多く含まれる
ことから、高齢者向けの食材として利用されています。
和名が示すように魚油が多く得られ、肝油の原料とされました。
またビタミンAの原料として漁獲量が急増しました。
現在は軟骨エキスなどサプリメントや化粧品の原料
として使用されています。