これから夏にかけて浜辺を歩いて、
青いビニール袋やペットボトルを見たら
注意してください。
それはカツオノエボシという、
強烈な毒を持つクラゲかもしれません。
ビニールのような浮き袋を膨らませて
海面に浮かび、風や潮よって移動します。
伸ばすと50cmになる触手には強力な毒が
あり、刺された時には電気ショックのような
痛みがあるため電気クラゲのとも
呼ばれます。
カツオノエボシの触手に触れると表面にある
刺胞細胞(しほうさいぼう)から
微小な毒針が発射されます。
これに含まれる毒が炎症を引き起こし、
痺れるような激痛が走り、心拍数の上昇、
時に呼吸困難などを引き起こし痛みが数日間
続きます。
刺胞細胞の構造は複雑です。
1 刺胞細胞はフタがしてあります。
フタは閉じてある
刺糸はスプリングに相当
刺針はセンサーです
2 刺針(センサー)に刺激を与えると反応する
フタが開きスプリングで剣状刺が勢いよく
飛び出す。皮膚に穴を開ける
3 皮膚に当たると剣状刺が開く
4 毒針が人間の体内に入り毒を注入する
この毒が炎症や痛みを引き起こし、
痺れるような激痛が走ります。
ビニール袋の様な物には触らない。